本文へスキップ
家族と趣味は家族と趣味を記録するプライベートなサイトです

新家族と趣味

学ぶ 2016   

2016年10月28日(金) 奈良市生涯学習 古典文学講座 

第5回最終回は「枕草子」と「方丈記」、「徒然草」について学びました
枕草子は随筆と呼ばれるのにふさわしい最初の著述とのこと。その著者の清少納言が紫式部日記に「清少納言こそ、
したり顔にいみじう侍りける人。さばかりさかしだち、真名書きちらして侍るほども・・・」とこき下ろされえている
のを知ると紫式部の人間模様がよくわかる気がしました。「方丈記」は鎌倉時代、そして「徒然草」は室町時代の隠者
文学。歴史と照らし合わせて読むとその歴史から一歩引いた目で見た時代の様子がわかる。
なかなか古典も面白いです。高校時代にこのような授業だったら古典も好きなったと実感しました。

2016年9月23日(金) 奈良市生涯学習 古典文学講座 

第4回目はかげろう日記と源氏物語、そして更級日記です。どちらかといえば古文は大嫌い。古事記や万葉集は古代や
奈良時代を学ぶ一環としての古典。ところが平安時代にはあまり興味がないうえに古文との格闘は・・・
ところがこの古典を歴史を意識しながら学ぶとなかなか面白かったです。特に源氏物語は実在する天皇はだれだろう
とか貴族は?と系譜を見ながらの解説に全く眠くなりませんでした(笑)光源氏の生きざまは現代では考えられない
生きざま。優雅で怠惰な平和な時代だった平安時代を強く感じた講座でした。

2016年7月22日(金) 奈良市生涯学習 古典文学講座 

第3回目の今回は「仮名」の変遷をテーマに平安時代の「竹取物語」「古今和歌集」「土佐日記」「伊勢物語」に
ついて学びました。奈良時代には大和言葉に漢字をあてるという万葉仮名から、平安時代にはカタカナ、ひらがなが
創造されます。カタカナは僧侶が法話などを聞き書きするときに漢字の一部分を簡略化して使ったのが始まりとか。
またひらがなは女性が漢字を崩して書いたものからできたとか。ですからお互い同じような文字はあるが全く一緒では
ないとのこと。今まで考えたこともなかったので目から鱗でした。
また「いまはむかし、たけとりのおきなといふものありけり。・・・」で始まる「竹取物語」では、5人の貴公子の
求愛を退け、最後に帝の求愛にも応じず昇天したというストーリーですが、そのうちの3人は壬申の乱の天武側の
功臣だったそうです。本来なら功臣や天皇の求愛を断るのは不敬に値するのでしょうが、平安時代には天智系の皇統に
なったためそれが許されたのでは・・・と聞くとまほろば歴史講座で学んだ古代史がより一層身近なものになりました

2016年7月11日(月) まほろば歴史講座 古代史の謎に迫る 

今回は大和古代道路の謎について学びました。古代日本の中央政府が飛鳥から奈良時代にかけて計画的に整備・建設
した道路網で全国で総延長6300キロもあったそうです。そしてその道路の幅員は地方では6〜12m、都周辺では
24〜42mもあり、直線的(時に30q)でした。もちろん中国(隋・唐)の影響を受けたのですが、一方それを作る
だけの権力と国力が備わってきたことが原動力になったと思います。大化の改新で七道(東海道・東山道・北陸道・
山陽道・山陰道・南海道・西海道)の整備が始まったといいます。まさに律令制という中央集権の産物であったのです
が平安時代に土地の私有制(荘園)拡大により衰退、廃絶してしまったそうです。この道路は今も名称として残って
いますが、もし実際に道路網として残っていたら、鉄道網や高速道路網に発展し、用地買収などの阻害要因がなくな
った分、国力は大いに発展してたと思うと残念でなりません。中国の影響とはいえ、古代人の取り組みに尊敬の念を
禁じえませんでした。
その他に大和の古代道路(上ツ道・中ツ道・下ツ道・横大路・筋違路(太子道)についても学ぶことができました。

2016年6月24日(金) 奈良市生涯学習 古典文学講座 

今回は風土記と万葉集についての講義でした。風土記は元明天皇の詔で作られた諸国の地誌。出雲・肥前など五か国
の風土記が現存する。また万葉集は奈良時代の歌集で20巻4500首余りのがあり大伴家持がまとめた。
この二つの文書に共通するものを学んだ。面白かったのは天武天皇が大和三山を詠った歌ですが
「香具山は 畝傍ををしと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も然にあれこそ うつせみも
 妻を 争ふらしき」
 訳:香具山は畝傍山が惜しいと争った。神代からこうであるらしい。昔からそうであるから
こそこの世の人も妻を取り合って争うらしい
(額田王を天武天皇から天智天皇が取り上げたときの歌。香具山と耳成山が女性で畝傍が男性という説と、その反対の説があるそうです。)風土記では大和三山の争いを諫めようと出雲から兵庫県のたつの市まで上ってきたときには
もう戦いは終わってしまった。という記事が掲載されている。同じ時期に編纂されたため同じような記述が両方とも
内容がそれぞれに掲載されたのでしょうか。大和三山に例えた恋とその恋を諫めようとすることを書き記した風土記、歌では見えないことがよくわかり面白いですね

2016年6月11日(月) まほろば歴史講座 古代史の謎に迫る 

今月は前月に引き続き女性天皇誕生の謎でした。特に天武朝では持統天皇をはじめ、元明、元正、孝謙(称徳)と
女性天皇が続きました。要因は持統系の血を守ること。具体的には持統の子、草壁皇子の血統をいかに守るか、そして
藤原氏がいかにそのことを利用してゆるぎない地位を築いていくかが大きなポイントと言えます。
元正天皇をモデルとした「美貌の女帝」永井路子著を読んでいただけに、時代背景や人間模様がよくわかりました。

2016年5月27日(金) 奈良市生涯学習 古典文学講座 

シリーズ5回を奈良女子大の坂口先生から学びます。第1回は古事記と日本書紀。文字の伝来から、現存最古の文学でも
ある古事記の成立までと、同時期に企画編集されていた日本書紀について学びました。
興味深かったのは古事記は万葉仮名で書かれており、その一例として漢字を表音文字として使っている。また面白い
のはその漢字の下に脚注をつけていること。そして日本書紀では漢字で書かれているが中国の書物の文面をそのまま
活用していること。古事記は稗田阿礼が語ったのを太安万侶があらわしたのに対して、日本書紀は国書・国史として
編纂していると思われる。その違いがよく分かりました。

2016年5月9日(月) まほろば歴史講座 古代史の謎に迫る 

第1回は飛鳥・奈良時代の女性天皇誕生の謎。今シリーズも奈良ロイヤルホテルにて、まほろばソムリエの会の会長
である小北先生から学びます。
日本では過去8人、10代の天皇が女性天皇です。そのうちの6名は6世紀末から8世紀に集中している。正に天皇が中心
となって政治を行っていた時代に男性後継者不在といったときに皇統を守るためのリリーフ的な役割だった。
よく知られている推古天皇や持統天皇の他には、天武朝の元明・元正の母娘、聖武天皇の子の孝謙(称徳)天皇などが
います。そしてこの裏には蘇我氏や藤原氏の影がみられるのです。昨年学んだ「古代の政争」の延長としてよく理解
できました。