2017年6月23日　中国大連〜瀋陽　

　坂の上の雲、児玉源太郎、東郷平八郎、秋山兄弟などなど日露戦争ゆかりの地を４日間で訪ねてきました。
まずは全日空で２時間半の空の旅。大連の空は意外ときれいでした。　そして空の旅を上回る５時間のバス移動で瀋陽（奉天）へ。高速道路はすべて片道４車線。ほぼ一直線の素晴らしい道路です。そして横には新幹線（中国高速鉄道）いずれも短期間で完成とか。万里の長城や大運河など中国の土木技術のすごさを今更ながら感じました。
　瀋陽到着後は太原街を散策。東京駅に模したという瀋陽南駅を垣間見たり、歩行者天国？でのバザールをちょい歩きしました。夕食は瀋陽名物の蒸し餃子。水餃子でも焼き餃子でもなく・・・。おいしかったです。　珀麗酒店泊。

2017年6月24日　中国瀋陽　北稜・故宮・大和ホテル　

　二日目は瀋陽（奉天）市内観光。何しろ瀋陽の街は建設ラッシュ。珍しい形のビルや高層ビルが乱立です。誰が投資して回収してるのかという疑問彷彿・・・。
　まずは清朝の初代皇帝ホンタイジと皇后孝文端が眠る北稜（昭陵）へ。敷地面積は３３０万�u。門から陵墓近くまでは小さなバス？で移動です。お墓はきれいな円墳です。そこに夫婦で埋葬されています。でも皇后はいわゆる殉葬。皇后しかその栄誉は賜れないと・・・。違和感！中国の朝はどこも同じですが地元の人たちが太極拳や合唱、そして地面に習字など思い思いの朝を楽しんでいました。
　その後9.18事変歴史博物館へ。ここは満州事変のきっかけとなった柳条湖事件の舞台。たくさんの中国人が見学にやってきます。まさに反日と共産党礼賛のメッカとなっていました。館内では日本語はしゃべらずです。でもその割には瀋陽での反日感情は少ないとか。
　そして清朝の故宮へ。北京とは比べものにはなりませんが往時を偲ばせる建物や備品を興味深く見学しました。
　郷土料理の昼食後はまた３８０キロのバスの旅です。途中リヤカーと自転車を合体した果物屋さんが道路をゆらゆらと進んでいく姿や高速道路での１６台の自動車を運搬する超大型トレーラーなど日本ではお目にかかれない光景にみなさん驚いていました。
　長旅の後は大連でしゃぶしゃぶ。円卓には一人用のIHが。個鍋です。たれはセルフ方式。好きなたれをトッピングなど好みの味付けに。でも中国語で何もわからずゴマダレに(笑)。おいしかったですよ！　大連ホテル日航泊。

2017年6月25日　中国旅順　水師営・２０３高地

　三日目は今回の目的地旅順観光です。途中パナソニックの工場近くを通り、中国の軍艦が停泊している旅順港へ。
ロシアが建設したという旅順駅を撮影。軍艦はそこから見えませんが当然撮影は不可。航空母艦の「遼寧」は大連港が母港とのことでした。
　次は旅順博物館。各王朝時代の陶磁器などが展示されていました。ちょうど大連外国語大学の団体さんとも遭遇。欧米人の若者達に少し違和感を感じました。ここで道端の売り子さんから今が最盛期という「さくらんぼう」を１０元（１８０円）で袋いっぱい購入。若干衛生上が気になりましたが、なかなかおいしかったです。
　そして待ちに待った水師営。乃木将軍とステッセル将軍の記念撮影で有名な場所や屋内を見学。ここも大和ホテルと同様日本人が敗戦時に置いていったという調度品や小物を施設を維持するための寄付という名目で販売していました。
　昼食後はいよいよ二〇三高地へ。約１０分、急坂を喘ぎながら登りつくとそこには乃木将軍が築いたという「爾霊山」と書かれた忠魂碑がありました。そこからの旅順港の眺望は最高。当日は雨の予想でしたが天の恵みか晴天。素晴らしい眺めに日露戦争の激戦を偲ぶことができました。
　最後は大連市内に戻り旧ロシア人街を観光。後藤新平邸などを見学したり、お土産品店でおもちゃを値切ったり楽しいひと時を過ごしました。
　そして夕食へ。大連最後の夕食は海鮮料理。とはいっても刺身は一種類だけ。生魚を食べる習慣がないという中国での海鮮料理にこれがいか？、これは？？？と確認しながらの夕食タイムでした。
　旅順の観光地は日本人しか行かない観光地。それだけに人も少なく充実した見学ができましたが、何か複雑な感じも併せて持った観光でした。前日に9.18事変歴史博物館を見た姓でしょうかね。大連ホテル日航泊

2017年6月26日　中国大連　日本人街他

　最終日。まずは旧日本人街へ。今も残る日本人が住んでいた建物をいくつか見学。どれも大きく、レンガ造りの重厚な建物でした。
　そしてかなり割高なオプションのチンチン電車乗車とスーパー見学。チンチン電車は一人２元とか。またスーパーはMYKALということで日本の品物がたくさん並んでいました。買い物客も正装に近い服装。ほとんどの商品が日本と変わらない価格です。中国人のお金持ちが買うのでしょうね。私たちはほとんど何も買いませんでした。無駄な時間を過ごしてしまったのでしょうね。ガイドさんへのお礼と心の整理をしました(笑)
　４日間の歴史を堪能したツアーもこれで終わり。いろいろと考える機会を与えてくれた旅行も無事終わりました。